いつもありがとうございます。
Professional Support 代表の古川真行です。
ある先輩のお勧めされていました、「数」の日本史を読みました。
こちらの本を熟読すれば、なぜ数学が苦手であったのか、謎が解けたように感じています。
僕は推理小説や歴史学を好みますので、数学だけでは頭に入りませんでしたが、国の文化が混じってくると、するすると頭に入ってきました。
自身の新たな一面も発見。
幸運です。
日本の世界に誇る初等教育の代表格に、九九があると書かれています。
欧米では超難関大学に在学する学生であっても、九九を提唱できる学生は37%にも満たないようです。
なぜなのか?
欧米人は九九を論理的なものとして左脳で処理するのに対し、日本人はそれを音として、左脳に加えて右脳を動かす。
この差であるようです。
日本の九九は歌いますものね。
加えてこちら日本の九九。
いんいち「が」いちの「が」は助詞。
こちら欧米の計算式。
一足す一「は」二。
「は」は動詞。
動詞になると完結してしまいますが、助詞だと歌にして連動できますね。
「日本が自らのアイデンティティを主張する時の切り札の一つが、歌うような九九にある」
この言葉には痺れました。
日本人とはなんぞやと考えた時に、簡潔に説明できる確かな事実であるように感じます。
さて、初等教育ではこれほどまでに突出した文化であるにも関わらず、高等教育ではなぜ先進国の中でも下位に位置してしまうのか。
その答えは、戦後これ以上は教えてはいけない、という「学習禁止要領」になったことが、最大の問題らしいです。
一つの答えに対してそれ以上の疑問を感じても、こういうものですと思考を止められてしまう。
自分のような頭の良くない人間では問題にならなくても、ほんとうに飛び切り頭の良い人たちにとっては、百害あって一利なしの、思考停止教育です。
スポーツの世界でも同じですが、難しい=面白いのですよね。
好きこそ物の上手なれ。
面白くないものを探求など出来ません。
こんにちの数学教育は、面白さが剥ぎ取られてしまったのかな。
テストで良い点を取るためだけに覚える。
大学入試に出題される可能性の高い数式だから覚える。
目的がいびつです。
それでは面白いと思えるはずもありません。
自分自身、文系だから数学は苦手で必要ないんだ。
そのような不思議な思い込みをしていました。
人生の選択肢を減らしてしまうような、恐ろしい考え方です。
僕程度では本紙の難解な数学の説明は、わずかばかりしか理解できませんでした。
しかし、数によって国の歴史が紐解かれ、自分たちの生き方にまで影響するものであること、教えていただきました。
何故本を読むのか。
自身を成長させ、学ぶためです。
大変勉強になりました。
最後までお付き合いありがとうございました。